2020年 インフルエンザ 潜伏期間 a型 b型 初期症状 予防接種の効果

冬の足音が聞こえると、必ず話題になるのはクリスマスなどの楽しいことばかりではありません。そう、インフルエンザ!我々はこの、まさに人類の敵と対峙しつつ冬場を乗り切らねばなりません。ただの風邪とはわけが違う、インフルエンザについてまとめてみました。

このサイトの内容

・インフルエンザとは
・風邪との違い
・2019~2020の流行は
・予防
・潜伏期間
・検査の実際と費用
・初期症状と種類 a型 b型
・インフルエンザの熱と解熱剤
・予防接種の受け方、費用と効果
・インフルエンザの薬
・新型インフルエンザとは
・インフルエンザ脳症

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる気道と肺の感染症です。感染すると、発熱、鼻水、のどの痛み、せき、頭痛、筋肉痛、全身のだるさ(けん怠感)が生じます。
インフルエンザは日本などの温帯地域では冬場に流行しますが、まれに夏場にも発生・流行することがあります(熱帯地域では一年中発生しています)。

風邪との違い

通常「風邪」と呼ばれているのは、急性の上気道(鼻から喉)の炎症です。
様々な菌やウイルス(ライノウイルスやコロナウイルスなど)によって起こり、やはり流行する時期は冬です。
風邪を引き起こす菌やウイルスは多くの種類があるので、症状は原因によって異なります。ただ多くの場合、発症はインフルエンザに比べて穏やかで、発熱もだいたい37℃から38℃台の前半くらいまでにとどまることが多いようです。

一方インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で、症状は重く広範囲に及び、発熱は急激で40℃になる場合もあります。
【インフルエンザの病状の進行】
1.インフルエンザウイルスに感染
2.約1~2日間の潜伏期間
3.突然、38℃を超える高熱や関節痛、全身の筋肉痛などの重い症状があらわれる
【インフルエンザの主な症状】
・いきなり高熱が出る
・悪寒や倦怠感が強い
・呼吸器の症状
・咳が出て痰がからむ(重い場合は呼吸困難などに陥る)
・下痢や腹痛
・食欲不振
・関節痛、筋肉痛

2019~2020の流行は(2019/10/1時点)

今季のインフルエンザは、異例の早さで流行し始めています。過去5年の流行の始まる時期は12月初めなのですが、令和元年は9月15日までの1週間で流行の目安となる1医療機関あたりの患者数1.0人以上の地域が、石川県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、鹿児島県、沖縄県の7県にのぼり、22日には東京都も流行期入りしました。インフルエンザの感染と重症化のリスクを下げるワクチン接種など各種対策も早めに行う必要があるでしょう。

予防

インフルエンザの感染力は強く、その感染経路は飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染(せっしょくかんせん)の2通りがあります。
飛沫感染とは、インフルエンザに感染している人の咳やくしゃみなどの飛沫によってウイルスが空気中に放出され、それが体内に入りこみ感染してしまうことです。

接触感染とは、インフルエンザに感染している人が咳やくしゃみをしたときに口や鼻を手で押さえ、その手でドアノブやスイッチ、つり革などに触れ、またそこを他の人が触りそのまま自分の口に触れたりすることで感染してしまうことです。

この2通りの感染経路を断つには、地道ですがやはり「マスク・うがい・手洗い」になります。マスクは鼻まで覆うタイプを、そして帰宅時のうがい、食事前の手洗いは必須です。

もちろんインフルエンザの予防接種を受けることは最良の予防です。しかし効果は100%ではありません。「マスク・うがい・手洗い」との併用をお勧めします。

潜伏期間

潜伏期間とは、ウイルスに感染してから、体に症状が出るまでの期間のことで、ウイルスの種類によって異なります。インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、風疹が2週間、エイズが数年と比較すると非常に短いといえます。
当然、潜伏期間中に本人は感染に気付きにくいわけですが、やっかいなのは潜伏期間中も感染するということです。感染を止めることが容易ではないことが納得できますね。

検査の実際と費用

一般的なのは、迅速診断キットによる検査です。これは、特に流行時期にはほとんどの内科などの医療機関にあります。
細い綿棒のようなもので鼻の奥をこすり、そこについた組織や分泌物を処理液に浸して検査キットに滴下することで、陽性か陰性かの判定を行うものです。

検査時間は10~15分と非常に短く、患者さんにとっては、鼻の奥をこする時に若干の痛みはあるものの、非常に簡易で迅速な検査です。費用は3割負担で2000円弱です。
ただこの方法は、インフルエンザウイルスの量がある一定以上に達していないと陽性と判定されにくく、発症する前に(つまり潜伏期間中に)受診すると、陰性と判定される場合もありますが、まあそんな人はいないでしょう。
「あれ、なんかただの風邪とは違う気がする!」って思ったらすぐ受診しましょう。

初期症状と種類 a型 b型

初期症状は?

冒頭でも書いた通り、インフルエンザの症状は、
・いきなり高熱が出る
・悪寒や倦怠感が強い
・呼吸器の症状
・咳が出て痰がからむ(重い場合は呼吸困難などに陥る)
・下痢や腹痛
・食欲不振
・関節痛、筋肉痛
などなんですが、では、初期症状はあるのか?つまり予兆はあるのか?主たる症状が出る前に感染に気付くことはできるのか?という疑問があると思いますが、はっきり言いましょう、初期症状などありません!いきなり主症状に突入します!私も5年ほど前だったか、インフルエンザにかかりましたが、朝起きた時に(もちろん前夜は普段通り)「あれ、なんか頭が重いな~」と感じるや否や、一気に発熱し、慌てて病院の開院時間を調べて駆け込んだ経験があります。「悪寒や頭痛の初期症状がある」と説明されているサイトや文献もありますが、インフルエンザは初期症状などない!いきなり重症に突入!と心得ておくとよいでしょう。

種類は?A型B型

聞いたことがあるでしょうが、インフルエンザはA型B型といった種類があり、原因ウイルスや症状、流行時期も違います。

・インフルエンザといったらA型のこと

A型は症状が著しいのが特徴で、38度を超える高熱、頭痛、咳、くしゃみ、悪寒、関節痛、筋肉痛などの症状が現れます。インフルエンザの90%はA型であり、つまり、ふつう冬場にまず話題になるのはA型なのです。

・B型はA型よりはマシ

B型は全体の5%程度で発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状の後に咳、くしゃみ、鼻水といった症状が現れ、発熱はするものの高熱にはならずに37度台で、下痢や腹痛が現れるというのも特徴です。またA型より流行が遅く、2月頃から流行する年が多いです。

インフルエンザの熱と解熱剤

インフルエンザの熱は、急激に発熱し、しかも高熱(38~40℃)になるのが特徴で、薬を飲まなかった場合、3~5日続きます(逆に言うと、普段健康な人なら薬を飲まなくても3~5日で熱は下がるということです)。適切に薬を飲むと1~2日で下がります。
さて、病院を受診して処方された薬なら問題ありませんが、当然「自宅にある解熱剤を使おう!」「病院に行く暇ないから解熱剤買おう!」と考える方もいるでしょう。特にお子さんが急に発熱した場合など、そう考える親御さんは多いでしょう。しかしインフルエンザには使ってはいけない解熱剤が多くあります。安易に使用すると症状を悪化させたり、最悪「インフルエンザ脳症」につながりますので注意が必要です。
市販薬でもある「ボルタレン」「ポンタール」などは「インフルエンザ脳症」への関与が疑われ、インフルエンザ患者への投与が禁止されています。
市販の解熱剤を選ぶ場合は『アセトアミノフェン』を成分とするものを選ぶ必要があります。「ナロン」「セデス」「ノーシン」「タイレノール」などが該当しますが、購入時には必ず薬剤師さんに確認しましょう。

予防接種の受け方、費用と効果

一般的にいくら?病院ごとに違う

1回3,000〜5,000円程度と病院や地域によって幅があり、平均は3,000円台後半のようです。インフルエンザの予防接種は、任意の予防接種のため自由診療であり、病院・クリニックごとに価格の決定権があるのです。

回数は?1回?2回?

また大人と子供では、インフルエンザワクチンの接種量と回数が異なります。

・ 生後6か月~3歳未満は、0.25mlを2回接種
・ 3歳~13歳未満は、0.5mlを2回接種
・ 大人(13歳以上)は、0.5mlを1回接種

2回接種が必要な年齢の場合は、1回目と2回目で値段に差がある場合もありますので、詳しくは各クリニックや病院へ問い合わせましょう。

果たしてその効果は?

予防接種の効果は100%ではありません。では何%かというと様々なデータが出ておりはっきり言えません。素人の我々は予防接種によりインフルエンザにならない確率は低めに考えて50%と考えておくとよいでしょう。しかし仮に発症しても重症化を抑える効果もあり、様々な効果レベルがあります。今シーズンは絶対仕事を休めない!なんていう人は迷わず予防接種を受けるべきでしょう。

また低年齢ほど効果が薄いとされており、3歳以下では病院側もあえてお勧めしないかもしれません。
現在日本で接種しているワクチンは4価ワクチンといってA型2種類とB型2種類の4種類のウイルスに対応するように調整されています。ただA型ウイルスは毎年新しいタイプが発生するため毎年接種しないと効果はありません。

インフルエンザの薬

インフルエンザの薬は市販されていないため、病院で検査を受けて処方箋を出してもらうことになります。インフルエンザに効く薬を「抗インフルエンザウイルス薬」または「抗インフルエンザ薬」といいます。現在5種類の抗インフルエンザ薬があり、薬の使用タイプも5種類あります。 カプセル(タミフル)・錠剤(ゾフルーザ)・粉(タミフル)・吸入(リレンザ・イナビル)・点滴(ラピアクタ)です。 感染者の年齢や体格(体重)と日頃の服薬状況などを考慮して、最もよい薬を選んでもらえるようになっていますので、病院でご相談ください。

新型インフルエンザとは

新型インフルエンザは、鳥や豚の間で感染しているインフルエンザウイルスが変異を起こし、ヒトに感染し、さらにヒトからヒトへ容易に感染できるようになることで起こります。その時点では誰も免疫を持たず、ワクチンの製造も追いつかないため、爆発的な感染拡大(パンデミック)となる可能性があります。
過去には「スペイン風邪:1918年」「アジア風邪:1957年」「香港風邪:1968年」があり、いずれも現在では当時の新型インフルエンザだったとされています。

近年では2009年4月には、メキシコで豚由来のインフルエンザウイルスが新型インフルエンザとして確認され、世界中で大流行しましたが、その後対策が追いつき、2011年4月からは通常の季節性インフルエンザとして扱われています。
一方で、現在、鳥の間で局地的な流行を見せている、強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスが、新型インフルエンザとしてヒトへの感染能力を獲得することが大変危惧されており、実際に世界で(日本でも)散発的に発生しています。

インフルエンザ脳症

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザによる発熱後、急速な神経障害・意識障害を伴う症候。病型は、急性壊死性脳症、ライ症候群、出血性ショック脳症症候群などに分類されていますが、狭義としては「インフルエンザ脳症」=「急性壊死性脳症」です。
5歳以下(特に1~3歳)に多く、A型インフルエンザが原因のことが多いため、心配する親御さんも多いでしょう。前述のボルタレン(ジクロフェナク)やポンタール(メフェナム酸)といった、市販の解熱剤により発症するという研究結果もあり、解熱剤を選ぶ際は注意が必要です。

最後まで読んでくださってありがとうございます。私も今シーズンは絶対インフルエンザにかからないように気を付けて過ごしたいと思います。